特急 花嫁のれん
ご無沙汰になってしまいました。
先日、JR西日本の観光列車「花嫁のれん」号に乗ってきましたので今回はそのレポートを書こうと思います。
「花嫁のれん」とは?
北陸新幹線開業で注目を浴びる金沢エリアで2015年10月より運転を開始したJR西日本・IRいしかわ鉄道の観光列車。運転区間は金沢~和倉温泉(IRいしかわ鉄道・七尾線)。列車名は、婚礼の際に娘の幸せを祈って色鮮やかな「花嫁のれん」を持たせる加賀地方の風習にちなんだもの。加賀温泉の老舗旅館加賀屋のアテンダントによるサービス等が特徴。車両はキハ47形気動車を改造したもので、デザインは井上昭二氏。1号車に半個室の座席、2号車にボックスシート。
乗車まで
前日まで出張で関西におり、前日夜に北陸回りで帰京することを画策。金沢に寄るついでに新しく走り始めた観光特急である「花嫁のれん」号に乗ってみようと思いました。当日朝に座席を照会すると△印であったものの空席を確認。指定席券を購入しました。
「花嫁のれん」号に乗る上でポイントになるのが座席番号です。花嫁のれん号には木の棒で区切られた半個室、カウンター席、ボックス席の3つがあります。それぞれの席は以下のように配置されています。
- 半個室 1号車
- BOX席(4人) 2号車1番・8~10番
- BOX席(2人) 2号車5番~7番
- カウンター席 2号車2番~4番
■うくろぐ■ 花嫁のれん号の座席表・座席番号表・席番表・座席配置図
グループで、おひとりでと色々な乗車の仕方があるかと思いますが、予約をする際に座席番号を意識するとより楽しめるかと思います。今回は一人での乗車でしたので2号車2番~4番を狙いました。(カウンター席じゃないと相席になってしまいますからね。)
伊予灘ものがたり号同様、事前予約で食事提供のサービスがありますが、直前の予約であったこともあり今回もパス。。。
乗車の感想
ここから実際の乗車の感想を。
↑金沢駅に到着。駅前の門がとてもでかい。ここだけ近未来って感じです。
↑七尾線ホームの案内表示器。今回乗る花嫁のれん1号は10時15分発と関西から来るにはなかなか早めの時間。
↑花嫁のれん号に乗るには指定席特急券のほかに乗車区間の乗車券も必要です。写真は実際に使用した乗車券。金沢駅の指定席券売機(MV端末)では、このようにIRいしかわ鉄道発となる乗車券もJRの窓口で購入することができます。連絡会社線発となる珍しいマルス券です。
↑早速ホームに上がると列車の入線前からホームにのれんがぶら下がっておりびっくり...(^^; これから特別な列車に乗るんだという気分が高まります。
↑金沢駅に停車中の花嫁のれん号を撮影。普通列車として利用されていたキハ47形を改造した車両ですが、特急として運転されています。
一通りの撮影を終えて車内へ。今回乗車するカウンター席は上の写真のような感じ。足元のレバーで左方向90°回転ができるようになっており凝っています。伊予灘ものがたりと異なって背もたれのついているのもポイント。ただリクライニングはしませんし何となく背中が薄いような感覚があります。座席上部に網棚があるので、大きな荷物も収納できるのがポイント。
↑客室端部の壁は金箔の化粧板になっていて雰囲気があります。
ほぼ満席で金沢駅を出発。和倉温泉へと向かいます。車掌による案内放送が終わると予約メニュー(1号はスイーツ)の配布がはじまります。伊予灘同様やはり同時に予約して乗る方が殆どな印象。車内カウンターでお菓子などの発売はありますが、食事やスイーツの提供はありません。食事に関しては数日前までの予約が前提、と不足なく売りたいという事情があるのだと思いますが、車内で気軽に買える食事があるといいなぁと思った所存。ちなみにアルコールの販売はオリジナル日本酒のみです。
車内が落ち着いてきたタイミングで車内販売カウンターに向かいコーヒーを注文。花嫁のれんオリジナルのカップで販売されます。いいデザイン。
↑同時にイベントスペースにてお手製お菓子の販売がスタート。試食をやってましたが1個150円と気軽に購入できるため何個か購入して車内で食べました。
↑空き時間で半個室の1号車を散策。こちらはグループ利用じゃないと難しそうです。うーん今度はみんなで乗りに行きたい。。
↑1号車の半個室は部屋ごとに名前が付いています。天井の照明は曲線を描くデザイン。
↑途中羽咋(はくい)駅で停車。ここでは外に降りて記念撮影ができます。改めて優美な外観のデザインを撮影。車体のかなり細かい部分まで装飾がなされています。
↑羽咋はUFO飛来の町として有名(?)らしくゆるキャラの宇宙人サンダー君がお出迎えをしてくれました。
↑今回の乗車証明書と乗車土産として配布され羽咋市内のパワースポット、気多大社のお守り。来年もよい御縁がありますように...。
そんなこんなで和倉温泉駅の1つ手前の七尾駅に到着。今回は帰京時間の関係からこの駅で花嫁のれんとお別れ。短いながらよい旅となりました...。